株式会社エバーグリーン

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日本住宅保証検査機構

安定した強度と品質を併せ持つ理想的な構造材 JWOOD・LVL

耐震性抜群の木造部材 JWOOD・LVL

耐震性抜群のJWOOD・LVL

JWOOD・LVL(Laminated Veneer Lumber)は、ニュージーランドのラジアータパインのを積層した構造用単板積層材です。一般的なムク製材に比べて約1.5倍の強度が確保されており、JAS(日本農林規格)によるさまざまな耐久試験や、認定工場での製造や出荷時の検査なども義務付けられており、万全な管理体制のもとで生産された木質材料です。



JWOOD・LVL製作

JWOOD・LVLは、このように製作されます。下図は、LVLの製造模式図です。

JWOOD・LVLの製造模式図


米松とJWOOD・LVLのせん断強度比較

荷重変位曲線

下の写真は、米松とJWOOD・LVLのせん断試験の様子です。右の図がこの実験による荷重変位を測定した結果です。米松が約3.5t、JWOOD・LVLが約5t、で破断しています。この約1.5tの差が耐久性の高い住宅を実現するためのポイントとなります。



米松せん断試験

米松せん断試験

JWOOD・LVLせん断試験

JWOOD・LVLせん断試験




JWOOD・LVLの特徴

JWOOD・LVLの特徴
JWOOD・LVLの品質基準はJAS「特級」認定品
[構造用LVL(単板積層材)のJAS規格]
事項
品質の標準
特急
1級
2級
厚さ
25mm以上
接着の程度 浸漬剥離試験、煮沸剥離試験、又は減圧加圧試験及び水平せん断試験に合格すること。
含水率
14%以下
曲げ性能 曲げ試験の特級に合格する事 曲げ試験の1級に合格する事 曲げ試験に2級に合格する事
単板の品質 規定する単板の品質基準に合格する事
単板の積層数
12層以上
9層以上
6層以上
隣接する単板の長さ方向の接着部の間隔 隣接する単板において、それぞれ単板の接着部が単板の厚さ
(厚さの異なる単板で構成されている場合には、最も厚い単板の厚さ、以下同じ)の30倍以上離れている事。
同一の横断面の単板の長さ方向の接着部の間隔 直行単板を除き6層以上離れている事 直行単板を除き4層以上離れている事 直行単板を除き2層以上離れている事
単板の長さ方向の接着部の品質 スカーフジョイント又はラップジョイントを用いて接着部に隙間がない事。
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材料 接着剤は、フェノール樹脂又はこれと同等以上の性能を有するものである事
反り又はねじれ
極軽微
寸法 測定した寸法と表示された寸法の差が次の数値の範囲内である事
厚さ 0〜表示された寸法の7%
(ただし3mmを超えない事)
-1.5mm〜1.5mm
長さ 0mm以上

JWOOD・LVLは完全乾燥材 高耐久性と高い寸法安定性

JWOOD・LVLと強制乾燥した製材の含水率比較

JWOOD・LVLと強制乾燥した製材の含水率比較

JWOOD・LVLは完全乾燥。市場に出ている製材品とJWOOD・LVLの含水率(木材に含まれる水分量)を比較してみました。市場に出ている製材品は周辺部16%、中心部23%以上の含水率であるのに対し、JWOOD・LVLは周辺部9.7%、中心部8.8%と圧倒的に乾燥していると同時に、周辺部と中心部の差がなく、安定した木材といえます。
この完全乾燥させることにより、一般製材品のような経年変化がほとんどなく、断熱・気密工法にとって致命的な隙間を発生させる収縮による寸法変化を防ぐことができております。



一般製材品とJWOOD・LVLの収縮実験

乾燥実験後の製材品の収縮

乾燥実験後の製材品の収縮

乾燥後も収縮しないLVL

乾燥後も収縮しないLVL


JWOOD・LVLは接着剤にフェノール樹脂接着剤を採用

JWOOD・LVLは接着剤にフェノール樹脂接着剤を採用し、VOC(揮発性有機化合物)の発生をシャットアウトしています。
VOCとは(Volatile Organic Compound・揮発性有機化合物)の総称です。シックハウス症候群と呼ばれる現代病は、新築時の住宅に多く発生し、新築病とも言われるように、建設資材から発生するホルムアルデヒトがその大きな原因とされてきました。
JWOOD・LVLが採用しているフェノール樹脂接着剤は、高温で長時間、熱圧締を行うので、LVL製造時に接着剤中の未反応のホルムアルデヒトがほとんど接着剤から追い出されてしまいます。このように、接着剤の反応の性質上、フェノール樹脂接着剤の接着層からホルムアルデヒトはほとんど出ません。ユリア樹脂接着剤やメラミン・ユリア樹脂接着剤に比べて、ホルムアルデヒトの放散量はゼロに近いレベルまで低くなっています。

JWOOD・LVLの耐用年数とフェノール接着剤の耐用年数

JWOOD・LVLは、厳しい科学的な検査によって耐久性が確かめられています。浸漬はく離試験や煮沸試験、せん断試験、含水率検査、ホルムアルデヒト放散試験、曲げ性能試験等、強度と耐用年数を想定した試験によって性能が確認されたものだけが建築用材として認められるのです。JWOOD・LVLがエンジニアリングウッドと呼ばれるには、そうした科学的な試験に充分に耐えられる木質材料だからです。更にムク材の約1.5倍の強度が確保されていますから、強度的にも安心して使用していただくことが出来ます。
JWOOD・LVLに採用されているフェノール樹脂接着剤の耐用年数は実験数値で300年以上相当の耐久性を満たし、住宅に採用しても3世代に渡って住み続けることが可能な耐久性・安全性に優れた接着剤である事が過酷な科学的な試験によって証明されています。